Office系(Excel、Word、PowerPoint)で作ったデータを印刷すると、なぜ変換費用が発生するのか?についての3回シリーズ。 その1色の概念が違う
その2書体が違う
Office系を印刷データにして嫌われる最大の要因の二つ目は、文字化けする可能性、違う書体に置き換えられてしまう可能性が非常に高いということがあります。そうなのだ。肝心の文字、書体が対応していない場合が結構多い。
大抵の人は自分のPCしか使った事がないので当たり前に使っているかもしれない書体が、他の人にしてみたら当たり前ではない可能性がある。互換性があるように、大衆向きに作ってあるとは言え、絶対文字化け、書体の置き換えがないとは言い切れない。
予備知識。
日本語は文字数が多いから書体を作るのが大変。ひらがな、カタカナ、数字、英字大、英字小、常用漢字。ちなみに2010年の改定で常用漢字は2136文字とされていますが、仙台市の「仙」の文字は特殊な書体だと変換されずに文字化けになる、ということがままあります。
一方で英文字は、英字大、英字小、数字、記号と数が限られているので書体の種類が豊富なのです。
ましてや印刷屋は、データを作った人がどのような環境で作ったのか知らないので、今目の前にあるデータをどうにかして印刷しなければならない。(環境と言っても、PCが壁際に置いてあります。とか、ノートPCなので炬燵のときもあるし外の時もあるし、という環境ではないよ)
私が印刷屋さんにいた10年くらい前は、変換ソフトの操作がうまくできずに先輩に直してもらった記憶があります。でも、ないものは無いので違う似ているような書体に置き換えて版下を作ったのだと思います。
かたやIllustrator(印刷物つくる専用のソフト)は、文字化けしないようなシステムが組み込んであるので、その心配がない。
Office系でデータを作っても文字化けを回避する方法としてPDF化して入稿する、というやり方があります。絶対化けないとは言い切れないので印刷屋さんとしては、リスクが高い仕事になります。
ということで、変換作業が発生するので追加料金があるのも納得です。
データ作成する場合は、作成してもらう業者さん印刷屋さんに相談してください。枚数によっては印刷ではなくコピーで済めば文字化けの心配もいらないですしね。
次回は、その3トンボがいない。
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なおコン
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