映画「フェルナンド・ボテロ」最終日にみてきました。
宮城県美術館にある「ネコ」(スマホの画像検索「くま」ででてきた)も、「馬に乗る男」も世界のボテロ作品に比べたらゴマ粒みたいに、ちっちゃ…笑
「世界で最も有名な存命の芸術家ボテロ」と言われているらしいけど、知らなかったなぁ。
信念を曲げずに生きていった先に有名になったけど、批判的な人もいるし、万人受けしなくてもいいんだよね。
宮城県美に展示収蔵してある作品たちの価値が、価値として県民に伝わってないなと思って、昨年は県美ネット主催で県美の学芸員さんによるギャラリートークを開催しました。
「宮城県美を知ろう!」みたいなテーマを依頼して、常設展でよくみる作品や開館前後のエピソードなどを話してもらいました。
学芸員さんの解説によるとカンディンスキーの「商人たちの到着」は実は開館当初はなくて、7年くらいあとに買ったんだった。たしか。
常設展の中でも奥に位置する「クレー・カンディンスキー」コーナーのまた一番奥にうやうやしく主っぽく鎮座する「商人たちの到着」のそんなエピソードを知ってしまったら、「実は新参者なんだよね」という目でみてしまうから不思議。笑。
裏話とかエピソードであるとか、見どころみたいなのを教えててもらったら、県美をより身近に感じることができてとっても良かったよね。
昨今は何でもかんでも「分かりやすく」が先行していて思考しなくなる危機感みたいなことを感じます。
その一方で、やっぱりある程度の「分かりやすさ」と「伝えたい」という思いは伝えないといけないと思います。
アリスの庭にいるかりんとうみたいな尻尾の巨大な猫は、世界のボテロからみたら、「…ちっちゃ」(笑)だし、「作品に乗っていい」っていう大胆な鑑賞方法を聞いてびっくりだし。
北庭にいる「馬に乗る男」もやっぱり登りやすそうな位置に足を引っ掛けるとっかかりがあったりして、学芸員さん曰く「作品に乗っていい」んだそうですよ。笑。
宮城県美の百年存続を願い、百年までのあと60年(現在築40年)を作品も建物も、設備も周辺環境も含めて後世にのこしていくにはどうしたらいいのか真剣に考えなければならないと思います。
スクラップ&ビルドはもううんざりと多くの人が気づいてしまっているのに、世の中はそう簡単にはかわってゆかないですね。
宮城県美に限らず、価値を価値として伝えていくことの重要性を運営側は認識していかないと、人口減少や財政難などの理由で、マイナス資産を抱えている窮地に追いやられるのではないかと思います。
それは公共建築や公共施設だけでなく、民間でも同じことが起こり得るし、他県・他市町村でもとっくに起きていることです。
プラス資産にしていくのは運営側の努力だけでは成り立たず、最大の利用者である市民との協働はますます欠かせないものになっていくと考えます。
映画「フェルナンド・ボテロ」を見ながら、価値を価値として伝えていくことの重要性をますます感じました。
あなたのビジネスも、わたしのビジネスも、価値を価値として伝えていこう。
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なおコン
SNS初心者が情報の自立発信が出来るようにサポートしています。宮城県美術館、ジャズフェス、広瀬川、ずんだ、支倉焼がある仙台が大好き! 個人個人が情報の発信力と受けとる力をつけていくようにすることを目標にしています。仙台宮城の魅力を多くの人に知ってもらい、足を運んで欲しいと願っています。
靴、帽子、革小物をこよなく愛し、かりんとうを発明した人は天才ですよ!
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