最近気になって追って読んでるジャーナリスト上杉隆さんの著書。
あの頃はよくないニュースが多い中、美談に安堵したのは最初だけ。そのうち美談に辟易してしまいには美談に反吐が出た。本当は何が起きているのか、国民には全く知らされていないのが非常によくわかったのが、報道される美談の量の多さだった。
悪質タックル問題で当の学生が日本記者クラブを選んで記者会見を開いた時には「よくぞこの公正で公平な場を選んだものだ」とこのクラブの公共性とか公平性に妙に関心したのはついこの前のことだ。ところが著者のいくつかを読むとそうではないことがわかる。
国民が知り得る情報は私の予想以上にごくごく限られた偏った内容でしかないのだ。
著書では福島原発を中心に自由報道協会が見聞きした情報と、実際に報道された内容に隔たりがあるということを痛切に感じる。私には国と記者クラブの癒着が感じられて仕方がない。
原発に関して国は国内外に覆い隠したいことが多すぎる。
曲がりなりにも広報の一部を担う業務をしている私としては、物事は偽りなく正確に伝えなければと思っているが、この著者を知るまで国の偏った報道を知る由もなかった。
先ほどトップニュースでは原発事故から出た水をどう処理するか、福島で初の公聴会が開催されたと報じていた。全国版でもトップニュースで報じていると思いたい重要なニュースだ。
海に流すのは安全だとのたまう科学者の庭先にでも流せばいい。これ以上福島を国の犠牲に合わせてはいけない。
SNSが浸透していけば浸透していくほど情報は操作され搾取される傾向にあるということに気づいている人はどれほどいるであろうか。自らチョイスしている情報が実は誰かにPCのプログラミングにチョイスされた偏った情報に溢れているということを、理解していなければならない。
個人で発信できるのが当たり前になった今だからこそ、隠されていた事実を知ることもできるし隠さずに報道する人も増えてきている。
情報を選べる時代だ。出どころ「誰が・いつ」という当たり前を自分で確認する習慣と技術がますます必要になるであろう。
X(旧Twitter)、Facebook、Instagramの違いを理解して自分らしい発信をしよう
120分、19800円、オンラインもOK。ご紹介のみ受け付けています。

なおコン

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