知識を持つことが相手の興味関心に繋がる

なおコンサルティング的発想

知識が増えると社会で起きていることに関心をもち、自分事としてとらえることがでるようになります。

長崎のお寺から仏像が盗まれ、韓国のお寺で所有が認めないという韓国高裁の判決がでました。



ちかごろ学芸員(生涯学習論、博物館展示論ほか)や著作権法等の勉強をしているので、こういうことには興味がわきます。
勉強中の素人目線で関連ありそうな知識を盛り込んでコトを追ってみました。

まずは、情報を整理しましょう。

・長崎のお寺から2012年に仏像が盗まれた。

・韓国のお寺が所有を主張している。

・日本側は仏像の返還を求めている。

・2023年韓国最高裁が韓国側寺の所有権を認めない判決をした。

日本には「所有権」があります。

所有権は『物を自由に直接かつ排他的に支配できる権利であり、所有者は、法令の範囲内で所有物を自由に使用し、収益し、又は処分することができる(民法第206条)。』とあります。

日本語難しいですね。(笑)

韓国には韓国なりの所有権みたいなルールがあるのかもしれませんが私は知りません。

所有権の主張し合いをした結果の今回の判決です。

今回の件には関係のない分野ですが、国家間での取り決めとして「文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約」という条約があります。(日本加盟は1899年)
仮に盗難されたあとに複製品を作りその複製品を販売したり、複製品を日本に戻したりなどという行為があった場合には、ベルヌ条約が関係してきます。

国際条約のベルヌ条約に加盟した国では国際的に著作権が保護されるようになっているからです。

でも著作品の保護は作者死後70年と決められているので(厳密には状況によって違う)今回の仏像はどのような判断になるのか私にはよくわかりません。

次に「保存収蔵」という点から見てみましょう。

テレビ越しに見た感じだと素材は木や土(粘土?)のように見えます。

韓国のお寺では所有権を主張するくらいなのでカビなど生えぬよう、温度湿度の管理がしっかりしたところに大切に保存していたのだと思います。

博物館で展示保存する場合はどうなのかを考えてみます。博物館の役割を確認しましょう。

博物館は資料収集・保存、調査研究、展示、教育普及といった活動を一体的に行う施設です。

保存や収集、研究だけではなく展示(ひろく見せる)することによって地域のアイデンティティや価値を認識したり、収益を上げれば継続して運営したりすることができます。博物館(美術館)では免震構造のついた台に展示するのは当然のことながら、紫外線や虫食いによる劣化もないよう厳重に管理しています。

お寺ではお供物もあるでしょうから小動物(ネズミなど)に齧られないような対策もしていたとは思います。

次に県の「文化財」という視点から見てみます。

県の文化財というからには、文化財保護法に適する由緒ある仏像だろうと思います。

文化財保護法とは、文化財を保存・活用することを目的とし1950(昭和25)年に制定された法律です。制定のきっかけは、1949(昭和24年)年に法隆寺金堂壁画が火災で焼失した悲しい歴史があるからです。

長崎県のサイトには「長崎県文化財保存活用大綱について」という項目があります。戻ってきた暁には大切に保存活用されるだろうと期待します。

長崎県には数多くの被曝遺構、世界文化遺産などがあります。

劣化していくなかでどのように保存して後世に伝えていくのか非常にきになるところです。

私の住む宮城から遠い長崎ですが知識を持つことで接点が増え、興味関心を持つことができます。

直接仕事に関係ない知識、教養を持つことで社会の見方が広がったり自分ごととして相手に興味関心をもつことができます。

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なおコン

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